第4章 ♡Story1♡ 再会
百合side
卒業式を終えた私達は、
3年間ずっと過ごした仲間達と話してる。
「みんな、これからはバラバラなんだね......
高校も違うし......。」
「でもこれで終わりってわけじゃねぇよ......
会う気になればいつでも会えるし。」
「うん、そうだね。」
百合は微笑んだ。
「まぁ、俺達はまさかの同じ高校だけどな(笑)」
「うん、みんなに
『絶対狙っただろ!』なんて言われたりね(笑)」
「そうそう、別に狙ったわけじゃねぇのに......でも、
またお前と同じ学校に行けて幸せだわ~。」
「私もだよ!」
「またよろしくな。」
「うん!よろしく。」
幼稚園の頃からずっと陸と一緒だった。
小学校に上がっても6年間同じクラス、
そして中学校でも3年間同じクラス......
かれこれ10年以上の付き合いになるわけだ。
(幼馴染とはいえずっと同じクラスなんて凄いわ~......)
私はそんな事を思っていた。
「ねぇねぇ、百合と陸!今からクラスの皆で
カラオケに行こうと思うんだけど2人も行かないッ?」
「カラオケ?イイね!百合も行くだろ?」
「...ぁ、ごめん!今日は家族みんなで外食することに
なってさ......。だから行けないの......。」
「そっか......残念だけど仕方ねぇな!」
「ごめんね......みんな...本当に......」
「何で謝んのよ?私たちが急に誘っちゃったんだから
仕方ないよ!ごめんね?」
「來未ちゃん......ありがとぉ~」
百合は泣きそうになりながら來未ちゃんに抱きつく。
「フフフ...よしよし(笑)百合は可愛いね~」
「可愛くないもん!」
(何か羨ましい......こういう時女子っていいな......。)
そう思う陸であった。