第13章 ♡Story10♡ ゲストは...
その後百合と柊は椅子に座りながらお話をしたりした。
「今日は百合ちゃんと共演できて楽しかったよ。
また共演する機会があったらよろしくね。」
「はい!私も藤城さん達と共演できてうれしかったです!」
「ありがとう、あのさ...
さっきからずっと思ってたんだけどさ......。」
「何ですか?」
「その藤城さんって呼び方何とかならないかな?」
「えっ?」
「何か少し堅苦しいから、もっとラフな言い方でいいよ。」
「ぇっと...じゃあ.....」
「......?」
「柊さんって呼んでも......大、丈夫ですか?」
「全然大丈夫だよ(微笑)」
柊は優しく微笑んだ。
「っ......」
(やっぱり太輔に似すぎて
自分の感情がわからなくなるよ......。)
百合は柊を見るたびそう思った。
「じゃ、じゃあ私はそろそろ帰りますね!
今日はお疲れ様でした!」
「お疲れ様、良かったら途中まで送って行こうか?」
「バスを乗り継いで行くので大丈夫ですよ(笑)
わざわざありがとうございます!」
「そっか、じゃあ気を付けて帰ってね。」
「はい!ではお先に失礼します!」
百合はお辞儀をするとTV局を後にした。
「百合ちゃん、
本当に人を惹きつける不思議な子だったな......(微笑)」
柊は小さく微笑んで百合を見送った。