第13章 ♡Story10♡ ゲストは...
「ぁ...百合ちゃん、まだ残ってたんだね。」
「ふ、藤城さんっ!?」
(やっばぁ...
にやけてるところ見られちゃったかな......。)
百合に声を掛けた人物は柊だった。
「百合ちゃんも休憩中?」
「ま、まぁ...そんなとこです......(汗)」
「そっか。」
柊は呟きながら自販機にコインを入れた。
「はははは......(苦笑)」
(うぅ...見られたって思うと凄いはずい......(泣))
「はい、これ。」
百合にオレンジジュースの入った缶を渡す柊。
「ぁ...すいません......また奢ってもらちゃって(苦笑)」
「いいよ、これくらい。」
柊は小さく微笑むと自分が選んだであろう
ブラックコーヒーを口に運んだ。
「ありがとうございます、藤城さん。
他のメンバーの方はどうしたんですか?」
「廉達は先に寮に帰ったよ。」
「へぇそうなんですか......っうぇ!?」←
「そんなに驚くこと?(笑)」
「ぇ...だって寮って...うぇ?」
イマイチ理解できない百合。
「うちの事務所の社長の方針でね、
メンバー達と共同で住んでいるんだ。」
「ほへぇ...(固)」
「普通じゃありえないことだから、
固まるのも無理はないね(笑)」
「はい(苦笑)」
「(笑笑)にしても百合ちゃん、
演技は今日が初めてなんだよね?」
「はい!凄く緊張しました(汗)」
「凄く自然体で良かったと思うよ。」
「ありがとうございます、
そう言ってもらえるとすごく嬉しいです(照)」
照れながら言う百合。
「他のメンバーも褒めていたから、
もっと自信を持ってもいいんだよ?」
「そんなに褒められると照れちゃいますよ(笑)」
「百合ちゃんって、純粋なんだね(微笑)」
そう言うと柊は百合の頭を優しく撫でた。
「っ......」
「ぁ、ごめん...吃驚した?」
「だ、大丈夫です......」
(っ...またドキドキしちゃったよ......。)
百合は恥ずかしさのあまり俯いた。
「......?」