第4章 ♡Story1♡ 再会
教室にて
「もう少しで式が始まるね......。」
「ああ、緊張するな~(笑)」
「陸、本当に緊張してんの?(笑)」
「してるってば!百合だって緊張してんだろ?」
「ははは、まぁね...。」
(何か陸に気を使わせちゃったな......。)
「もう少しで式が始まるから、そろそろ並べよー」
「「「「はーい。」」」
担任の先生が教室に来て生徒達に呼びかけ、
クラスメイト達は次々に並んでいく。
私と陸もそれぞれ出席番号順に並ぶ。
「それじゃあ体育館まで行くから、
今から気を引き締めろよ?」
「「「はい!」」」
「いい返事だ。近藤先生ー、3組並び終わりました!」
「はい、では皆さん...行きますよ!」
「「「「「はい!」」」」」
私を含む3年生は元気に返事をする。
そして緊張して足が少し拒む中、体育館まで歩く。
体育館前まで来ても準備が出来るまで少し待つ。
ボソ...
「この間が1番緊張するよな......。」
ボソ...
「うん...人、いっぱいいるしね......。」
私と陸は小さい声で、お互いの緊張をほぐす。
そして......
「それでは、卒業生の入場です!」
体育館の中から司会の先生の声が聞こえてくる。
3年生は改めて気を引き締めて1組からの入場が始まる。
いよいよだ......。
藤ヶ谷side
俺は体育館の外で、入場の合図が入るまで生徒達と
待っている。
俺の担当クラスは1組。なので1番先に俺が入場する。
(めっちゃ緊張する......)
因みに俺は初めて卒業生を見送る。
なので緊張が半端ない......。
(ある意味俺が1番緊張してるな(汗))
そして緊張してる中......
「卒業生、入場!」
司会の先生の合図と共に俺と1組の生徒達は
体育館へ入場する......。
こうしてお互いの学校での卒業式が始まるのだった......。