第12章 ♡Story9♡ バラエティ初収録!
そして土曜...
「百合ちゃん、いよいよ収録スタートだね!
頑張って!」
「はい!」
「気合入ってんなぁ百合!」
「陽向さん!はい、精一杯頑張ります!」
「ねぇねぇ百合!」
「何ですか?陽向さん?」
「俺ら1コしか違うんだからさん付けなんて
かたっ苦しいことはナシ!」
「そんな事言われても...私新人ですし......。」
「いいのそんなことは!俺初めてなんだ、同じ10代の子と
共演するの!だからそんなかたっ苦しいのはナシだぜ!」
「わ、わかりました!...じゃあ......陽向君で、
大丈夫ですか?」
「全然アリだよ!よろしくな、百合!」
「はい!」
(百合ちゃん、何とかやっていけそうだな。)
涼介は2人のやり取りを見てそう感じた。
(......でも問題は......)
涼介はとある人物の方に視線を向ける。
「......。」
彼は何かの台本を読んでいた......。
(颯太君......番組内だけでは仲良くするって言ったけど......大丈夫かな......)
涼介はただそれだけが気がかりだった。
「陽向君ってお兄ちゃんに憧れてるんですよね?」
「あぁ!裕太さんはAnnieのトップクラスで、
俺には遠い存在だけど...いつかは超えたいって思ってる!
百合にはもういる?超えたい先輩。」
「私ですか......?」
「うん!」
「私は......シオンさんを超えたいです!」
「お!シオンさんかぁ......シオンさんも
事務所のトップクラスだからぁ~......まぁ
お互いに頑張ろうぜ!」
「はい!」
百合と陽向が収録が始まるまで話をしていると......