第11章 ♡Story8♡ モデルは恋愛禁止のようです......
「......颯太さんと、何かあったの?」
「......。」
「ごめん、余計な事言って......でも、
凄い気になって......。」
「......颯太は、俺と同期なんだ。」
「でも事務所は違うよね?」
「あぁ。元々俺と颯太は同じ高校に通って、
夢も同じだった......。」
「お兄ちゃんと颯太さんが...そうだったんだ......。」
「そんな中俺は渋谷でスカウトされたんだ、
社長直々に......。」
「......。」
「勿論颯太に報告した......そしたら颯太は、
『頑張れよ!』って...言ってくれた。......でも、」
「でも......?」
「きっとアイツは心のどこかで俺のことが
憎かったと思うんだ。
その時はそんなこと1つも考えてなかったけど......。」
「でも颯太さんはそんな事言ってないんでしょ?」
「......。」
裕太はそのまま黙り込んだ.....。
「っ...ごめん...いくら何でもずうずうしかったね(苦笑)
嫌なのこと思い出させちゃってごめんなさい......。」
「百合が謝る事じゃないよ、全てを話す時が来たら
話すよ......ごめん......。」
「......ぅ、ん......。」
「じゃあ俺はリビングに戻るよ。」
そういうと裕太はリビングに戻った。
「はぁ...何で私、余計な事言っちゃったんだろ......。」
でもわかったことはお兄ちゃんと颯太さんの間には
何だかの理由で溝が開いてしまった......
それくらいだった......。
「...颯太さんは......本当にお兄ちゃんのことが
嫌いなの......?私には...
そう思わないよ......。」