第10章 ♡Story7♡ 初仕事
「そのことだけど......陸とは、
少し前に別れたんだ......。」
「え゛!?そうだったの!?」
裕太は驚愕の声をあげた。
「うん...言い忘れててごめん(苦笑)」
「そっか、理由はわからねぇけど......
それなら大丈夫か?涼介。」
「はい、それなら大丈夫ですが......
業界では根も葉もない噂が流れることも稀にあるので
完全にとはいきませんけど...。」
「ネットの書き込みとかだろ?俺も、女の人と一緒に
撮影しただけで熱愛ってネットに書かれたことあるし。」
「ネットの書き込みもそうですが、それより怖いのは......
マスコミによる報道のほうですよ。
今の時代、マスコミの影響力は凄いですから.....。」
「そうだな......。」
「有名になればなるほどリスクが高くなりますが、
基本、キスや抱き合ったりしていなければ
大丈夫なはずです。」
「それもそうだな、百合に限ってそれはないだろ。
な?百合。」
「う、うん......(汗)」
「百合ちゃん、そこまで気にしなくていつも通りで
いいんだよ?ただ、外出する際には気を付けてね。」
「はい......。」
百合は家に着くまでずっと浮かない表情のままだった。
「「ただいま!/ただいま......。」」
「お帰りなさい2人共!今日はお疲れ様、百合。
あと少しで夕飯が出るから待ってなさいね。
「はいよー!百合、明日は日曜だしゆっくり休めよ。」
「う、うん!じゃあ早速お風呂に入って来るよ!
お兄ちゃんが先じゃなくても大丈夫?」
「あぁ。今日は百合が沢山頑張ったんだから、
好きなだけ入ってていいぞ。」
「ありがとうお兄ちゃん!じゃあ先に入るね!」
百合はお風呂に入る支度をするため2階に上がった。
「お風呂あがったら、太輔に相談しないとな......。」