第9章 ♡Story6♡ スカウト!?
「よし、着いたぞ!」
私達はバスを使い、
約30分くらい乗り継いでモデル事務所の前まで来た。
「うぅ...緊張する......。」
「ほらほら、だ・か・ら......
リラックスリラックス~♪」
「それさっきも言ったじゃん!」
「いいからいいから......あ、
赤沢さん、おはようございます。」
私とお兄ちゃんが話をしていると
中から20代後半くらいの眼鏡をかけた男の人が出てきた。
(誰だろ、この人......。
結構カッコいい人......。)←『もう浮気か?』←
「百合、この人は俺の専属マネージャーさんの
赤沢さん。よく相談とかに乗ってもらってるんだ。」
「は、初めまして!
ぇっと、えぇと...玉森百合です!」
私がドギマギしながら自己紹介をすると、
赤沢さんは落ち着いた様子で自己紹介をする。
......まぁ、当然か.....。
(何かまさに大人って感じだな......。)
「初めまして百合さん、先程紹介があったように、
裕太の専属マネージャーをしております。赤沢樹です。」
「は、はい!よろしくお願いします!」
「百合、そんなに緊張しなくてもいいよ。
赤沢さんはとても話しやすい人だからさ。」
(は、話しやすいって......
第一印象的に少し怖そうだし、
ちょっと話しかけづらいんだけど......(汗))←
「百合さん、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ?
僕、こう見えても話すのが大好きですから(微笑)」
赤沢さんは優しく微笑んだ。
「は、はい...。(何か以外......。)」←
「じゃあ赤沢さん、百合をよろしくお願いします。」
「あぁ、裕太は安心して撮影に行っておいで。」
「え、お兄ちゃん...仕事に行っちゃうの?」
「うん、フ●テレビの方で撮影があるんだ。」
「そっか......じゃあお仕事がんばってね!」
「あぁ!出来るだけ早く終わらせてくるからな!」
「はーい。」
そう言うとお兄ちゃんは丁度迎えに来た車に乗って
テレビ局の方に向かった。
(ちょっと心細いや......。)