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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第12章 一番のご褒美【紫原敦】


むっくんと結婚して、小さいながらもお店を開くことも出来た。

小さいと言ってもむっくんは大きいからむっくんから見て小さいお店。

私から見たら十分大きいと思う。

「いらっしゃ~い。おばあちゃんまた来たの?」

「むっくんの作るお菓子はどれも美味しいからね~」

「そう?普通だと思うけどな~」

「今日はどれになさいますか?」

「そうだね~今日は孫が来るからイチゴのケーキにしようかね~?」

いつも来るお客さんは決まっている。

お店の裏に住むおばあちゃんは週1のペースで足を運んでくれる。

「これオマケね~」

「ありがとね~」

おばあちゃんを見送りお店にはむっくんと2人になった。

シーンとする中先に口を開いたのはむっくんだった。

「夏姫ちん、ケーキ食べてもいい?」

「ダーメ」

「なんで?」

「仕事中です」

「でも今お客さんいないし…」

「ダメです」

「今日の目標達成してるし…」

「ダメです」

「じゃあもう店閉める」

「ダメに決まってます!」

「じゃあケーキ食べてもいい?ダメなら今日はもう閉店にする。オレ店長だし~」

「…………分かりました。1つだけですからね」

負けた。

ケーキに負けたのか、むっくんに負けたのか分からないけど。

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