第10章 幸せな時【青峰大輝】
【青峰】
久々に夏姫と一緒に晩飯を食べた。
アイツの飯、こんなに旨かったっけ?
早く嫁にしてぇ……
「なあ、オレたち一緒に暮らし始めてどんくらい?」
「もう……2年…3年?なんじゃないかな?どうして?」
そんなに経つのか…同棲始めて
「いや…なんでもねえ」
「変なの」
変じゃねえ…オレは普通だ
たぶん
「黒子くん家も赤ちゃん産まれるみたいだし、みんないつの間にか大人になってくんだね」
赤ちゃんか…と羨ましいそうに話していた。
「子供の前に結婚だろ?」
「そうだね」
「するか?オレと」
「そうだね…………えっ?」
なんでそこで驚くんだよ。
「結婚するか?」
「………………」
無言かよ!
「しねえのかよ?」
オレは結婚したいんだけど
「します。結婚~……大輝のお嫁さんになります…けど」
けど?
「もっとロマンチックにとかしないの」
するわけねーだろ
黄瀬じゃあるまい。
「式はいつ頃にするの?」
「もう決めんのかよ?」
「今度の休みに式場見に行こうね」
嬉しそうに話す夏姫の姿
コイツと出会って、好きになって良かったそう思った幸せな時
きっとこれからも続くオレたちの時間