第10章 幸せな時【青峰大輝】
「みなさ~ん!今日はお巡りさんが来てくれました~!!」
「「わ~い!」」
私の勤める保育園では年に一度警察官による、交通安全教室が行われる。
私と一緒に黒子くんで進行していた。
「では、青峰くん……お巡りさんお願いします」
「お………う」
何故か保育園にやってきたのは大輝だったのだ。
黒い肌に紺色の制服で見た目は真っ黒に近く
「お巡りさん真っ黒~!!」
「本当だ~!」
と、園児にもからかわれていた。
黒子くんと2人、彼は出来るのかと不安と疑いを持ちながら聞いていたが、驚くことにこなしていた。
「青峰くん、お疲れ様でした」
「おう、テツ!イケてただろう?」
「まあ、それなりに」
「2人で心配してたんだから…大輝勉強とか出来なかったから」
「勉強も出来たから警官になれたんだろうが」
「まぐれじゃないんですか?」
「バカか…テツ。オレに勝てるのはオレだけなんだよ」
「バスケだけじゃないんですね…」
安全教室が終わった後3人で色々話した。
大輝とは一緒に暮らしていても時間が合わず連絡のやりとりの方が多かったから話せることは嬉しかった。