第43章 執事な彼氏!?【黄瀬涼太】
『明日のデート俺にまかせて欲しいっス!!』
昨日の部活終わりにいきなり黄瀬くんが来たかとそれだけ告げて先に帰ってしまった。
黄瀬くんから来たメールによると今日は迎えに来てくれるらしく、もうすぐその予定時間だ。
ピーンポーン
家のチャイムが鳴り黄瀬くんが来たのだと思い玄関に向かっていると玄関からお母さんの声が家中に響き渡った。
「どうしたの?お母さん」
「は、は………夏姫……」
お母さんは言葉が出ないほどの衝撃だったらしい。
一体誰なのだろうとお母さんが閉めた玄関を開けると私は硬直した。
「お迎えにあがりました。お嬢様」
「……………」
パタン━━━━
今のは一体…
声は黄瀬くんだった
疲れてるのかな~私…
黄瀬くんが燕尾服着てるよ。
もう一度確認してみよう。
「ヒドイっスよ~折角執事で決めてきたのに、いきなり閉めるなんて~」
見間違えではありませんでした。
リアルタイムです。
「では、改めまして……おっほん!!
今日1日は貴女の執事ですので
何なりとお申し付けください。お嬢様」
きゃあああああ!!
黄瀬くんが………
おかしくなっちゃった~!!