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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第25章 大胆彼氏?【笠松幸男】


「笠松先輩」

「夏姫か…どうした?」

「もう、練習終わりますか?」

「後は自主練位だからな…もう終わっても良いぜ」

「先輩~そういうことじゃないっスよ!!夏姫っちは、先輩と帰りたいんスよ~」

「う゛っ………」

黄瀬くんは私が笠松先輩に言いたいことを代弁してくれたかのように、話してくれた。

「うるせー!!黄瀬のクセに邪魔すんな!!シバくぞ!!」

「もうシバいてるっスよ~!!」

相変わらず安定してるこのコンビ。

私の事忘れてませんかね…

「黄瀬、後片付けとけよ」

「ええっ!!俺っスか!?何で………ってもういないし」

私は笠松先輩に連れられながら体育館を後にした。

「笠松先輩…痛いです」

「あ…わりぃ」

帰り道、さっきから強く手を握る笠松先輩に声を掛けるとようやく止まってくれた。

「あの、さっきから様子がおかしいですよ?体調でも悪いんですか?」

「悪くねぇ…」

「練習でどこか怪我したんですか?」

「してない…」

じゃあ…私、なにか地雷踏んだのかな?

「ご…ごめんなさい!!」

謝るしかない!!

「は?何が…」

「私、笠松先輩に……笠松先輩に……何かしましたか?」

私、何かしたっけ?

記憶に無いんだけど。

「俺が聞きたいわ………はぁ」

笠松先輩はその場に頭を抱えながらしゃがみこんだ。

「大丈夫ですか?」

「ったく…ヤキモチ妬いた俺がバカみてぇ…」

「ヤキモチ…ですか?」

笠松先輩がヤキモチ…

誰に?

「一緒に帰るなんて黄瀬にわざわざ言われなくたってわかってる」

黄瀬くんがヤキモチ相手?

「ふふっ…」

なんか意外…

「何だよ…」

「私は笠松先輩だけですからね」

「俺もだよ………」

笠松先輩は隣でしゃがみこんでいる私の頬に軽く口付けをすると、真っ赤になった自分の顔を隠した。

「先輩…もう一回してくれませんか?」

「はあ!?」

「ダメ…ですか?」

「ダメ…じゃねえよ」

そう言うと今度は唇が重なりあった。

いつもはお願いしたってしてくれないのに今日はキスしてくれた笠松先輩は大胆?と言うより積極的でした。
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