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言いたい言葉。

第5章 Girl's Side 『笑顔な君』


大好きな君と出会えてよかった。

君の声が遠くに聞こえる。
私、もう死ぬんだな。

もう、ね。
君の表情すら見えないよ。

君の前から、いなくなる前に
一言伝えたいことがあるのに、口も開かないし
目も開かない。



どんどん苦しくなる一方で……。



でも、幸せだったなっていう気持ちが一番大きい。
君といられて幸せでした。

そして、私ね。
死んじゃう前にお願いが一つあるんだよね。
弱虫で大好きな、あなたへ…。

泣いているかもしれない、あなたへ。



最後の、メッセージ。



「笑って……」



そう一言、口を動かす。
言ったかどうか、わからないけど。
君に届いたかすら、わからないけれど全力で言った。

君の笑顔に何回、救われたか。
君の言葉に何度、救われたか……。

ありがとう。


目が少し開く。
そして、それと同時に温かい涙が頬を伝わる。
涙で少し視界がボヤけてたけど

そこには確かに、笑っている君がいた。


最後に君の笑顔が見れて嬉しかった。
眠くなってきた……。

私は思いまぶたを閉じる。
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