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言いたい言葉。

第3章 Boy side 『助けたい』


小さな病室の片隅で
いつも憂鬱げに外を見ている君がいる。
僕は毎日、君の寂しげな目を見ては
早く元気になって欲しいと心の底から思う。

君が、悲しそうにするたびに思うのは
助けてあげたいという一言。

でも頑張れとしか言えない僕には
それ以上のことも、それ以下の事も
何もできない。
無力すぎて、自分が情けないとすら思っている。


でも、君のことが好きなんだ。


ずっと前、君と出合った。
そして一日も立たないうちに、笑顔溢れる
君に僕は恋をした。

君の事を守りたい、寄り添いたい。



そして何より、
君を心の底から笑わせたい。



ずっと君の事を見続けているんだから
無理やり笑っていることぐらいわかる。

だから、君に本物の笑顔を与えたい。

君が僕を笑顔にしてくれたように
次は、僕が君を笑顔にさせたい。


この、真っ白な部屋で
一人で毎日過ごすのって、辛いよな。

できれば一日中、ずっと君の隣で
君と沢山話して、少しでも君の気持ちを
和らいであげたい。
僕にできる事は、それぐらいだと思うから。

心の中は、その感情ばかりが溢れかえる。
助けてあげられなくて、ごめんな。
できるものなら、体を交換してあげたい。


君を少しでも楽にさせたい………
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