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【ハイキュー】エンノシタイモウト

第17章 【何に怒る】


かなり経ってから義兄が帰ってきた音が聞こえるが美沙は何せ青城の及川相手にやらかしたので顔を合わせづらく、部屋から出る気になれない。
もっともそんなことをしてもまるっきり無駄だった。どうしようどうしようとばかり考えていると部屋のドアがノックされる。

「美沙。」

義兄の力の声がする。だが美沙は返事をする気になれずだんまりを決め込む。

「入るよ。」

美沙の返事を待たずに力が入ってきた。
了承してなくても部屋に入られるのは薬丸だった頃から慣れっこだ。亡くなるまで美沙の面倒を見ていた祖母は愛はあったが若干厳しい人で子供にプライバシーなぞいらぬとし、ノックせずに美沙の部屋によく入るし反抗するとなんて生意気だと叱る人だった。
力に美沙はいい子だけど普通じゃないなとよく言われるのだがそれはこういった祖母の影響が多分にある。

「何かあったな。」

美沙の様子を見て力はすぐに勘付いたようだ。

「兄さん、どないしよ。」

ぬいぐるみを傍らに置き、美沙は義兄に及川とあった事を話した。なんて軽率なと責められることも覚悟する。ところが、
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