第2章 【義妹の概要】
とりあえず薬丸美沙から縁下美沙になった少女は見た目の地味さと大人しさに反してどうにもこうにもキャラが濃かった。
まず言葉が関西弁だ。これは最近亡くなるまで美沙を育てていた実の祖母が関西人だったから仕方がない。文化や考え方も関西よりだ。言葉は今の家族と同じクラスの谷地以下男子排球部の面々以外には標準語で通している。いちいち知らない人に本来の関西弁は柄が悪くないと説明するのは面倒だ。
次に性格も大概だ。目につくのは人見知り、半分ボケ、ブラコンの3つ、
その他女子っぽくないとかサバサバしてるとか真面目とか単純とかお人好しとか意外とノリが良いとか色々あるがそれらはとりあえず置いておく。とにもかくにも人見知りがひどい。基本的に目を合わせないし慣れない相手だと表情も固く、初見では冷たそうと思われがちである。
半分ボケというのは完全な馬鹿ではないがちょいちょい口にする内容がズレていたり本人は知ってて当たり前と思ってるが世間的には違ったりが多々ある為だ。