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【ハイキュー】エンノシタイモウト

第41章 【青葉城西と遭遇】


美沙は言っていつかのようにガジェットケースからスマホを取り出し、動画視聴サービスのアプリを起動して花巻に見せる。こういうことをするからややこしくなることにこの阿呆が気付くのはいつだろう。

「うは、すげえ。マジで岩泉が言った通りだ。」
「俺にも見せて。」
「あの、その、どうやって作ってるんですか。」

松川と何故か遠慮がちに敬語で言う金田一が混ざる。

「これは絵を描いて並べて音楽に合わせて表示時間を調整しただけ。」
「でも細かく絵が変わってるけど。」
「秒単位でやってるから。」
「しんどそうだな。」
「そんなん、猛者になったらコンマ数秒単位で編集してて編集ソフトのタイムラインがバーコード状態やで。」
「松川さん、この人基準おかしいです。」
「岩泉が突っ込むはずだな。」
「下手な絵。」
「おかしないもん、絵が下手なんはほっといたって。あ、アプリ落ちた。」
「御愁傷様。」
「こら、まだ故障て決まってへん。」

国見と言い合っていると今度は矢巾が話に混ざってくる。

「大丈夫。」
「ちょいとメモリ確認、あ、300MBてこらあかん、メモリ解放。」
「今何したの。」
「こーやって横にフリックしてよく使うアプリの一覧を呼び出しました、あ、この一覧もアプリで表示させてるんやけど。ほんでここのフリーメモリってとこが少なくなってると全体の動きが悪くなるんで今何かの処理で食ってるところを強制的に止めたる訳です。」
「詳しいんだな。」
「仕組みとか本来の定義は全然わからんけど。」
「渡、どー思う。」
「矢巾、そこで俺にふるのか。充分凄いと思うけど。お兄さんから教わったの。」
「んにゃ、逆に兄さんに聞かれます。」
「すげーっ、マジすげーすっ。」
「金田一、感心しすぎ。つか変な嫁。」
「そうそう私システムの改造でけへんしハードウェア弱いし、そしてそこ嫁言うな。」
「松川、聞いてたか。」
「聞いてたよ花巻、さっきから振られた内容ほぼ全部に返してる。」
「こりゃ確かに及川はギャップ萌えにハマったな。」
「うん、あの大人しそうな顔で振られたネタに悉く返してスマホ強いなんて思わないよ。」
「ギャップ萌えて何の話。」
「しかも聞こえてやがる。」
「耳いいなー。」
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