第1章 バレンタインデーの奇跡
バレンタインデーの奇跡
私はフェリシアーノ君のことが好きで好きで仕方がない。
でも、ずっと告白を出来ずにいた。
何故ならフェリシアーノ君はイタリア人で誰構わずベッラが居たとか言ってナンパをしに行ってしまうから。
私のことなんて何とも思ってないって思うと怖くて告白が出来ないのだった。
万梨阿「九重ちゃん。駄目元でバレンタインデーにチョコを渡してみれば?」
九重「そんなことして振られたら万梨阿どう責任を取るつもりなの?」
万梨阿「ものは考えようだと思うけどな。チョコを渡した時のフェリちゃんの反応を見てさ。反応が悪い様だったらいつものツンデレ発揮してそれは友チョコだから勘違いしないでねとか言っておけば良いんじゃない。」
里中「それって振られてる決定じゃん。そんなの私絶対に嫌だよ。」
万梨阿「それじゃあ。フェリちゃんに告白しちゃおうかな。」
里中「何でそうなるの。私がフェリシアーノ君のことを好きだって知ってるのに何でそんな意地悪を言うの?」
万梨阿「だって、フェリちゃんは九重ちゃん一人のものじゃないんだよ。いつまでも告白しないなら私がフェリちゃんに告白したって良いでしょう?」
九重「分かった。今年のバレンタインデーはちゃんとチョコを作って玉砕覚悟でチョコを渡して告白します。」
万梨阿「あはは。面白いように引っ掛かるな。」
九重「えっ。それってどう言う意味?」
万梨阿「私はフェリちゃんに告白なんてするつもりなかったんだよ。」
九重「だったら、何で告白するなんて言ったの?」
万梨阿「九重ちゃんに発破を掛けるためにだよ。私がフェリちゃんに告白するって言ったら九重ちゃんは嫌でもチョコを渡して告白するって言うって思ったからね。とにかく、宣言した以上ちゃんと行動してもらうからね。」