第16章 *オリジナル短編2*
宇佐見side
「ちなみに、何ていう題名なの?」
「題名は、私と亀」
「…は?」
「私と亀」
「へ、へー面白い名前だね…」
「楽しみだっ」
カルマの趣味って一体…
二人で歩いてると
「〜‼︎」
なんか争う声がした
「カルマ」
「うん、行ってみよっか」
そう言いながら走って、争ってる声がする場所に行った
「おい!はよ金出せや!」
「こ、これは塾のお金なんです!」
「塾なんかより俺らに寄付しろよ」
狭い路地裏に入ると、案の定、一人の男の子を男6人という数で囲っている
こういうの見ると腹たってくるわ
「ねーねーおにーさんたち♪」
カルマが声をかける
「あ?んだよ」
「ちょっと遊ばない?」
カルマはそう言った後、にっこり笑顔になった
「こーんな狭い路地裏で、一人相手に多勢ですかぁ?…情けねぇな」
私も参戦する
「んだとテメェ!」
男は私を睨み殴りかかってきた
でも
ドスッ
カルマからのパンチが繰り広げられていた
「何しとんwめちゃくちゃやなww」
「あれ?宇佐見って関西出身だっけ?」
「うん、知らなかった?あ、そっか、カルマ自己紹介ん時はまだいなかったねwwなんだっけ停学中だったんだっけ」
「そうだよー」
「おいテメェら!俺らの事を無視してんじゃねーよ」
「あ、ごめん、忘れてたwwカルマ一人でいけんでしょ?」
「もち!」
カルマは一人で4人やった
私はというと…
腰を下ろしてその光景を見てる
「カルマく〜ん頑張ってぇ♡」←
「宇佐見…やめてくんない?」
「さっさと終わらせて帰ろーよー映画の時間なくなるよー」
「6人じゃさすがの俺でも疲れるよ…」
マジかぁ
ん?カルマの後ろのやつ…何か持って…る?
「カルマ!後ろ!」
「⁉︎」
ドッ
カルマは鉄パイプで後頭部を殴られた