第8章 *二択の時間*
宇佐見side
ー1時間目・数学ー
「どうしてもこの数字が余ってしまう!そんな割り切れないお悩みを持つあなた‼︎でも大丈夫、ピッタリの方法を用意しました‼︎黒板に書くので皆で一緒に解いてみましょう」
なぜか、変な説明口調で説明を黒板に書いていく殺せんせー
一人、ダラーっとした態度で授業を受けるカルマ
暗殺の時をうかがっているのだろう
シュッ
素早く銃を取り出す
グ グ グ グ グ
だが、構える前に触手に抑えつけられる
「……で、これを全部カッコ良くまとめちゃって、それから…するとあらビックリ……」
授業の説明なんて耳に入って来ない
「……となります、ああ、カルマ君、銃を抜いて打つまでが遅すぎますよ、暇だったのでネイルアートを入れときました」
「……‼︎」
カルマは驚いている
そりゃそうだろうねw怖ーい顔とは別に可愛らしいお花柄のネイルなんだもんw
ー4時間目・技術家庭科ー
「不破さんの班は出来ましたか?」
「…うーんどうだろう」
4時間目は家庭科、お鍋の中にはスープ
いい香りだが、味はどうだろう
「なんか味がトゲトゲしてんだよね」
「どれどれ」
殺せんせーは味見をしようと、優月ちんの班に近寄る
せんせーが味見をしてる時
「へぇ、じゃあ作り直したら?一回捨ててさ」
ドンッ
カルマはお鍋の取っ手をこぶしで、浮かした
お鍋はひっくり返り、中のスープが飛び散る
「わっ」
優月ちんは驚く
やけどしてないかな…
そんな中、カルマはナイフを構えた
だが
「エプロンを忘れていますよカルマ君、スープならご心配なく、全部空中でスポイトで吸っておきました」
目の前にはこれまた可愛らしいお花柄のエプロンだ
ってそんな事より…
「…スポイトどっから取り出したのさ」
思わずツッコミをいれる
「まぁ、いいじゃないですか、あと、ついでに砂糖も加えました」
「あ‼︎マイルドになってる‼︎」
カルマ、もう無理だと思うなぁ
ー5時間目・国語ー
殺せんせーはけっこう弱点が多い、ちょいちょいドジ踏むし、慌てた時は反応速度も人並みに落ちる
…けど
どんなにカルマが不意打ちに長けていても…