第5章 三対三
私が体育館に戻ったとき
その場にいたみんなが
不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。
『どうかされました?』
月「どうしたのそれ」
『清水先輩にいただいたの』
清「流凪ちゃん、これ上ね」
清水先輩はそう言って
私に月島くんが持っているのと同じものを
渡してくれた。
『月島くんは着ないの?』
ふと周りを見回したとき、
日向くんも影山くんも山口くんも
嬉しそうな顔で
ジャージを身につけていたのに
月島くんだけ着ていないのが
気になってしまった。
月「別に今じゃなくても・・・」
『なんで?
みんなで着ればかっこいいのに』
月島以外(ナイス・・・!!)
私の一言で
月島くんは溜息交じりに
ジャージを広げて、腕を通した。
『うん!やっぱりカッコイイ』
月「そ・・・///」
反応薄いよ・・・。
まあ、いつものことなのかな。
さて、私も早く着よう。