第5章 三対三
清水先輩についていった先は
『倉庫・・・ですか』
清「そう、注文したものとかは
ここに届くから覚えておいて」
『はい』
清「それで、はいこれ」
そう言って清水先輩が差し出したのは
黒いジャージだった。
『これは・・・』
清「さっき頼まれたのは
みんなの部活ジャージなんだ。
流凪ちゃんのもあるんだけど」
清水先輩はそこで言葉を切り、
私の足元を見た。
『ああ、このかっこじゃ
流石に似合いませんよね』
渡されたジャージは下のみ
上は、封がされた箱に入っているようだ。
『じゃあ、着替えてきます』
今ここで渡したのは
おそらく上も着替えてほしいから。
でも箱は向こうで
開けるつもりなのだろう。
つまりそれは
下だけ先に着替えてほしいということ。
私は女子更衣室に向かった。