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誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】

第10章 2人の願い事


その夜…
「おーい!B組風呂、全員あがったか?じゃあ、次C組風呂入れよ~」
風呂場の前で先生がクラスごとに指示していた。
「はぁー。サッパリしたー!」
タオルで頭を拭きながら平次は男風呂から出てきた。それと同時に女風呂から和葉がフルーツ牛乳を飲みながら出てきた。
「おぉ。風呂上がりにフルーツ牛乳か。和葉、お前なかなかのオッサンやなぁ」
「誰がオッサンやっ!平次こそ頭も乾かさんとってー」
「男は乾かさんでも自然にかわくんじゃ」
そんな会話をしながらホテルの部屋へ向かうためエレベーターに乗り込んだ。エレベーター内ではさっきの平次と和葉と違って静まった。二人だけの密室。静かな雰囲気。二人の心臓が速く脈打った。
「和葉。俺、さっきから思とったんやけど……」
「あたしも思とった…」
そうして二人はタイミング良くキスした。
「ん…ッ」
エレベーターのドアが開くまで長いキスを。
カーンッ-
エレベーターのドアが開くと自然に唇が離れた。
「和葉の口の中、メッチャ甘いな」
「当たり前や。フルーツ牛乳飲んどったんやから」
「そやな」
「じゃあまた後でな」
「おう。財布忘れんなや」
「はいはい」
そうして二人は一端自分たちの部屋へと戻っていった。
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