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✴︎HUNTER×HUNTER短編集

第25章 フェイタン《4》


夜、みんなが寝静まっているだろう時間。


「どこいてたね」


私の部屋にはフェイタンが入ってきた


『別に、どこでもいいでしょ』


そう答えると私の腕をつかむ力が強くなる


「よくないね。お前はワタシの物よどこいてたか」

『かってに物扱いしないで。あと、腕痛い』


じょじょに眉のシワが深くなる


「ささと答えるよ」

『やだ。』


彼の細い腕からは考えられないほどの力で強く押され

後ろにあるベッドへ倒される


『何するの』

「何?躾にきまてるね」

『は?なっ!ちょっ!!』


どこから取り出したのかいつつけられたのか

私の腕には銀色に光る手錠。


「お前が早く答えないのが悪いね。ワタシに逆らえないようにしかり躾てやるよ」

『っ!最低なことするんだねっ』


大きな音を立て暴れる

だが、やはり幻影旅団の団員なだけあり私の力じゃ逃げられない


「無駄な抵抗ね。まずはどこからやてほしいか?」


歪んだ口から発せられた言葉には恐怖しか感じない

もっと早く逃げとけばよかったんだ

もっと早く彼が危険だと気づけばよかったんだ


「最初はお前に選ばせてやるね」


やっと、、やっと、逃げ道を見つけられたのに


「ほら、答えるね」



彼を捨てるのがあと1歩早ければ逃げられたのに




《『狂ってしまった彼からはもう決して逃げられない』》



H27.2.26


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