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✴︎HUNTER×HUNTER短編集

第15章 クラピカ《2》




『パイローー!!』


目の前で息絶えているのは私の愛する弟

緋の目があるはずの穴には何もなく真っ暗な闇が広がっている


「。そろそろ行こう」

『やだ!まだパイロといる!!』


隣で目を緋く染めるのは幼馴染であり恋人のクラピカ

多くの仲間を奪われた事よりも唯一の弟がいなくなったことに悲しみを覚える

もう少し早く帰ってきたらパイロを助けられたかもしれない

助けられなくても最後まで一緒に入られたかもしれない

そんな思いが心を駆け巡る


「行こう。仲間の目を探しに行くんだ」

『パイロの……目………』


弟の目。

この暗闇にあるはずだった目。


『………うん。行こう、クラピカ。パイロの目を探しに』

「あぁ、行こう。」


私が死ぬまでにすること。

1つめはパイロの目を取り返す

2つめはパイロの敵討ち


『クラピカ。これからも心配かけるかもしれない邪魔になったらいつでも捨ててくれていいよ』


君の邪魔にだけはなりたくないから。

私のすることが危険なのもわかっているから

なんて、君なら私を捨てないってわかってるのにね


「いや、は私が守る。パイロと約束しているからな」

『ありがと。』

「ふっ、さあ、いこう」

『うん』


伸ばされた手を繋ぎクルタ族のもとを去る


待っててね私の愛する弟パイロ。

必ず仇をとってくるよ





そして、君の分まで幸せになるからね






H27.2.12


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