第14章 幻影旅団
8月30日午後10時
ヨークシンにある仮宿
『おー、みんな集まってきてるね〜』
屋上から円を使い仲間を行動を探る
『フェイ、身長伸びたかな〜
ウボォーはもっと筋肉ついてそうだな
パクは色気が増えてそう。。。』
1人1人の成長を考えながら空を見る
ぬるい夜風が体をすり抜けていく
気分が良いとはとても言えないな。
『あーあ、またみんなと会いたかったな、、、、』
涙が頬を濡らす
幾度となく流れる涙は拭っても拭っても意味はない
『もっ、、、と、、、みんな、と、、生きて、、いた、、、、い、、』
しゃくりあげてしっかりと話すことができない
9月1日私は念によって死ぬ
8月30日午後11時40分
泣き腫らして不恰好になった目をフードを深くかぶり隠す
体の震えを抑えつけ仮宿をあとにして誰にも見つからない場所へと走る
【私は蜘蛛を抜ける 】
小さな紙に最後の言葉を残して
H27.2.12