第62章 ヒソカ《9》
『……どうしよ。』
目が覚めると隣に知らない赤ん坊が寝ていました。
こんな時の対処法なんてあるはずもなくただただ心地よさそうに眠るチビを眺める
『と、とりあえず誰かに電話…』
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「お邪魔するよ♥︎」
『ヒソカ!静かにして!!』
「え、、♠︎」
おぎゃぁぁあぁああ
大きな音を立て部屋に入ってきたピエロに怒鳴る
どちらの音が引き金となったのかはわからない
だが甲高い声を上げ泣き出したのはそばにいたあの赤ん坊だ
『あ"ー!もう!せっかく寝てたのにヒソカのせいで起きたじゃん!』
「いや、君が怒鳴ったせいだと思うんだけど……♦︎」
頬を掻きながら理不尽だとでもいうような視線を向けてくる
そんな彼を無視し小さな体を抱き上げ軽く上下させる
『よしよーし。大丈夫だよー、この変人は怖くないからねー』
「変人って……酷いなぁ〜♣︎」
わざとらしく肩を落として落ち込む
彼の行動は一つ一つに芝居がかっていて嘘か本当かわからなくなる
「ところでその子君の子?」
『いや、私の子じゃないし。てか、そんな相手いないし』
「あぁ、そうだったね❤︎」
自分で言って悲しくなってきた私と何故かニタニタ笑う彼
気味が悪い
いつの間にかすやすやと寝息を立てているちびを指さす
「で、その子どうするの?」
『………イルミとか金持ちだし拾ってくれないかな』
「無理だと思うけど♠︎」
"やっぱり?"
苦笑しながらつぶやく
ゾルディック家以外に金持ちな家など思い当たるはずもなく首をひねっていた私に彼が一言
「子育てがんばってね♦︎」
『うそっ。。私が育てるわけ!?』
再び部屋に甲高い声が響きわたる
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「男が寄り付かないし丁度いいよ♣︎」
H27.5.25