第36章 3月3日
崖を下りる道中
アメリカ「そういえば、話が少し変わるけど
述刀だって、部隊長チームは言ってただろ?
そもそも、述刀と神器って一体どう違うんだい?」
ケイト「述刀(じゅつとう)は、神法で作られたもの。
神器は、魂を込めながら密度を高めて具現化させたもの。
その内部のエネルギーの質は、両方共にてて
その違いは、人の目にも見えるか見えないかってだけだよ。
私が神器を出して、邪神と戦っていた時
まだ国民になっていなかった、皆の目にも見えていたでしょ?
でも、述刀は
エネルギーだけでできていて、物質化されているとはいえど
神器よりは遥かにもろくて
作った時に提示した役目を終えれば、すぐに消えるんだ」
イギリス「なるほど。
だから、神器も神獣も使用しちゃいけないんだな。
どっちも、
れっきとした物質であると同時に
意思を持った、神法よりも質が固いものだからか…」
納得する皆に対し
一人、叫びながら尋ねる人が…
中国「それより、すぐ真下は海あるよ!!??;
どこへ行くつもりあるか!!??;」
ケイト「すぐそこだから大丈夫!
それに律儀に崖の壁面を掴んで降りなくても
神法でふわっと飛んで、ぱっぱと行けるでしょ?」
『あ…』←忘れてた
そうして…目的の場所へと辿り着く皆。
果たして…
崖の下にあったものとは、一体?