第2章 驚く出来事
櫻井『俺ね、8年前の今日、ここで火事があったとき、ちょうどこの道を通りかかったんだ。そしたら小さな女の子が「お母さん、お父さん‼︎」って泣きながら叫んでたんだ。
すぐにわかった。この火の中にこの子のお母さんとお父さんがいるんだって。そしてすぐ119番通報したんだ。』
私はびっくりした。あの時通報してくれたのは
櫻井さんだったの…⁇
櫻井『でもその子のお母さんとお父さんは亡くなった。そのあとはもうその子の姿は見れてないんだけどね(苦笑)』
私は涙が出てきてしまった。
悲しいんじゃなくて、嬉しくて。
綾香『あの時、通報してくれたのは櫻井さんだったんですね。その時の女の子は
私です。』
櫻井『え…ほんとに⁇』
綾香『8年前、私は火事で両親を亡くしました。ちょうどこの日にこの場所で。櫻井さん、ほんとにありがとうございました。櫻井さんのおかげで今私が生きられてるんですから。』
私は泣きながらそういった。
すると櫻井さんは
櫻井『今はどうやって生活してるの⁇』
と聞いてきた。
綾香『今は近くに親戚がいないので親戚からの仕送りで生活しているんですけど…』
櫻井『けど⁇』
綾香『親戚が亡くなって…』
櫻井『それヤバイよね⁇』
綾香『はい…』
櫻井『じゃあさ、俺たちと一緒に住まない⁇』
綾香『……は⁈』