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黒子のバスケ*Short Stories

第33章 駆け引きなんていらない*今吉*


「今吉先輩好きです!」

「はいはい。おおきにー。もう少しええ女になったらまた来ぃや。」

今吉先輩は私の相手をぽんぽんっと叩き、颯爽と体育館を後にした。

「またやってるよ…。苗字。」

「あいつ本当に危篤なやつ…。」

毎月恒例の今吉先輩への告白。

バスケ部の皆も呆れた顔して見守っている。

一筋縄ではいかない相手を好きになってしまったのだから仕方ない。

相手は人の心理や行動を読むのが得意な今吉先輩。

だったら下手な駆け引きをするよりも、諦めずに直球勝負する!と決めた。

彼の穏やかそうに見えて狡さも隠れている表情が好き。

周りをよく見てくれる優しさが好き。

頭の回転が早くて、言葉選びが上手なところが好き。

目下3連敗中ですが。

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