第22章 妬く。/黒子*日向*青峰
<黒子>
「おはようございます、2号。お待たせしました。」
朝練の前にご飯をあげるのが朝の日課だ。
マネージャーであり、彼女の名前も毎朝一緒に来てくれる。
「あぁ…そんなに急いで食べなくてもご飯は逃げませんよ。」
「ふふっ!お腹空いてたんだね。」
むしゃむしゃとご飯に食らい付き、ちょっとむせている2号を二人で微笑ましく眺めていた。
お皿を洗ってこようと立ち上がると、2号は僕の足元に「抱っこして」と前足を使ってアピールしてきた。
僕は2号を抱き上げて、頭から体に向けて撫でてあげた。
すると、2号は僕の頬をペロッと舐めた。
「2号はいいなぁ…。」
ぽつりと彼女の口から出た一言を、僕は聞き逃さなかった。