第1章 隠密行動
空「それより、これから見回りに行くのですか?」
土方「あぁ、そうだが。 空も行くか?」
僕は首を縦にふる。
近藤さんがニッコリと笑って言う。
近藤「空君はどっちと見回りに行くんだ?」
交互に近藤さんと土方を見る。
空「じゃあ土方さんにしようかな」
土方「行くか」
街中を歩いてるけど、何もおこらなぁ。
空「何も起こらないですね」
土方「そうそう、事件がおきてたまるか」
すると誰かにぶつかってしまう。
空「すみません」
あれ? キャサリンさん?
黙ってる、行ってしまった、僕は財布を確認するとない事に気がつく。
土方「空どうした?」
空「無いんです、財布が・・・・」
驚いた顔をした土方さんが、僕の手首を掴み走り出す。
空「突然どうしたのですか?」
土方「さっきの奴探すぞ」
聞き込みをして、三つ目の屋敷の角を曲がったのを見たとの話を聞いたから、僕達はそこに向かって行く。
キャサリンさんに似てる?
土方「オメェか? 財布を盗んだのは」
???「私知らない」
本当にこの人キャサリンさんに似てる、土方さんが尋ねていると突然煙幕を投げられて、キャサリンさんに似てる人は逃してしまった。
土方「くそ逃したか」
空「キャサリンさんに似てました」
土方「オメェの知り合いか? 知り合いだろうと何だろうと盗みは犯罪だからな」
それは十分に分かってる。
土方「しばらく聞き込みするか」
僕は首を縦に振って、夕方まで聞き込みをした。
でも見つからなかった。
家に帰ってみると、銀さんと神楽ちゃん、新八さんがいて『おかえり』と言ってくれた。
あたたかいなぁ。
僕はお風呂に入って、洗面台の鏡を見る。
土方さんが持っていた写真の女性に似てる。
着替えて、銀さんに聞いてみようかな。
空「銀さん相談があるんですけど」
銀時「金ならねぇぞ」
そうじゃないんだけどなぁ。
空「じゃなくて、新撰組が僕の素顔に似てる女性にそっくりの人を探してるんです」
銀時「で? 俺達も探せって? 儲けなんてあるわけねぇ新撰組に依頼されてねぇからな」
空「もしかしたら、僕の記憶にも」
銀時「子供はもう寝る時間だぜ」
銀さんはそう言って、風呂場にいってしまった。
寝ようかな。
あの調子じゃまともに話を聞いてもらえなさそう。