第1章 嵐のはじまり
その日も平凡な一日だった。
いつもの様に会社に行って、いつものように帰宅する…はずだった。
だけど朝の臨時集会で言われた言葉に呆然。
『今日でこの会社は倒産します』
『!!!!』
前からヤバいかもとは噂されてたけど、こんなに突然とは。
結局、残務処理に必要最低限の人数だけ残して私も含めた大半は退職する事に。
まぁ倒産する会社に残れてもしょうがないけどね。
「来月から家賃どうしよう」
一人暮らしの私は、仕事がなければ当然生活できない。
正直あまり計画的ではなく…蓄えもない。
「はぁ~~~」
盛大なため息をはきながら家に帰った。