第2章 隠し事
でも・・・私はてっきり大人の人かな・・・と思っていた。
意外だな・・・。どことなくNさんに似ている気が・・・。ま、いっか。
でも・・・そうなると仕事って何だろう?私はそんなことを考えながら遊園地を出た。
「もしもし、テツくん?」
それからというものの、暇になったらすぐにテツに電話をかけるようになった。
「何?メイさん。」
テツはいつも私の電話に出てくれた。(いいひとだなぁ・・・)そして、いつも楽しい話を聞かせてくれた。でも、今日は違った。
「あのさ・・・。観覧車にこれないかな・・・。まえに待ち合わせした観覧車に。」
驚きの言葉だった。私は喜んだ。
「うん!いいよ!今すぐ行く!!」
そのときにはもう観覧車のトラウマまで忘れていた。