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Dye D?

第32章 願い


私の心は大きく動揺していた。
大倉と二度と会えなくなる.....
もう、会えなくなる....
私の頭は、パニックになっていた..。


横山「......ええで」

横山は小さく頷いた。

私は彼の側を離れる決断に迫られていた。

頭に過る、昔の私。
この、屋敷に彼が入って行く時を思い出した。
あの時の後悔を....

そして、今、また離れなければならない私。
大倉は私を無事に帰したいと願っている...

でも、私は....
私の思いは....。

胸の奥が熱くなった。

彼と二度と離れたくない
どんな姿であろうと
彼と離れたくない....

私は壁に掛けてある剣を素早く手に取った。

渋谷「な、何を?」
渋谷は私の行動に驚いた。

「私が死ねば、眠った人は目を覚ます...。
私として貴方の側にいられないなら、
あの人として側にいたい...」

そう大倉に言うと、
私は躊躇なく自分の胸を剣で突き刺した。

大倉「…………………!!!!!!」

状況が飲み込めた瞬間、
大倉の本能が目を覚ました。

大倉「魂が昇る前ならば………」

大倉はそう呟くとゲストを救いたい一心で、
その首筋に深く、深く牙を突き立てた。
一つの願いを込めて....
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