第31章 決意
私の行動に誰もが驚いた。
私は、黙って火の中で燃えていくロザリオを見ていた。
大倉「な、何をするんだ!!!!」
大倉が慌てて火の中に手を突っ込む。
「私は貴方たちを救う道を選びます、
あの時の私のように」
私は必死でロザリオを探す大倉の腕を掴みながら伝えた。
横山「......人間のままなら
貴女は我々より先に死ぬ...
我々が人間に戻れば死が待っている..
それは誰も望んでないだろう..」
横山は冷たく吐いた。
大倉「嫌だ、彼女を仲間にするのは嫌だ、
彼女は無事に帰す、今度こそ守る」
大倉は頭を抱えながら呟いていた。
渋谷「俺は、やっぱこのままでええわ、
吸血鬼としてきままにこのホテルで働いてさぁ、
時々 人間を喰らって...」
笑いながら渋谷は言った。
「吸血鬼でない私が側にいる事は出来ませんか?」
私は訪ねてみた。
横山「また、錦戸に襲われるで、それでええんやったら...」
横山はニヤニヤしながら答えた。
横山「あんたが人間でいるなら、
屋敷を去らなあかん、もう二度と大倉には会えん」
横山は冷たく私に言った。
大倉「一時の感情で決めてはいけない、」
優しく微笑み、ゲストを見つめる大倉
大倉「貴女は人間でいるのが似合う」
揺るがない決意と
一抹の寂しさを交えて、
ゲストに思いを伝えた。
大倉「横山くん、後でお願いが。」
そう言うと、私に背を向けた大倉は決意したと私は感じたのでした。
私との永遠の別れを.....