第5章 神に逆らった者
大倉が、私を席につかせて何やら話しているのを、他のメンバーは別の部屋から見ていた。
安田「大丈夫?」
安田は、震えて踞る丸山を心配し、背中を撫でた。
丸山「クリスチャンて、やっぱり怖くて...」
ガタガタと自分を腕を抱きしめながら、震える丸山。
安田「大丈夫、」
安心させるかのように、何度も背中を抱えながら呟く、安田。
錦戸は、イライラしながら、
私を食い入るように見つめ続けていた。
横山「これが、審判の日か....」
横山は静かに呟き、ソファーに寝転んでいる渋谷の肩を叩いた。
渋谷「まぁ、えらいモノを持ってたな」
渋谷は一人で笑いを堪えるように、呟く。
村上「まぁ、ロザリオさえ外せば
何とかなるんやろ?あんまり、深く考えるなや」
村上は元気のない仲間を励ますように、
力強く言った。
安田「でも、どうやって取らせるんや?
俺らは触る事も出来ないのに、
あれをしてる限り、俺らはなにも出来ないのに....」
不安そうに安田は答えた。
横山「取らす、ね....取ったらええんか....」
みんなの話を聞いていた横山は、考えながら静かに呟いた。