第26章 7人目
丸山「ゆうくん、裏切り者って何?」
横山の言葉に不安げな丸山。
安田「そうや、ちゃんと話してくれんと分からんわ」
説明を求める安田
渋谷「もう、誰か分かってるん?」
渋谷は横山に尋ねた。
横山「....いや、裏切り者が、自ら名乗り出るよ」
横山は深くソファに腰掛けながら言った。
そこへ、錦戸と村上が駆け込んで来た。
荒い息のまま、錦戸は必死で話す
錦戸「俺はここに6人で来たんや、みんな忘れてもうたかも知れんけど!
でも、今は1人増えてるんや!」
錦戸の言葉に
横山「...それが、裏切り者や」
横山の目が冷たく光った。
村上「何で亮だけ思い出したん?
俺にはそんな記憶ないのに....」
後から来た村上は、横山に聞いた。
渋谷「ほんまやな、俺にも7人でのしか記憶ないし、
人間の時の記憶なんてほとんどないで、
消されてるんか、分からんけど。」
渋谷は、笑いながら言った。
そして、考え込んでいた横山が口を開いた。
横山「彼女の血を大倉が飲み、その血が錦戸に...」
みんなに動揺がはしる。
安田「えっ、あの女の力なん」
みんなは顔を見合わせた。