• テキストサイズ

Dye D?

第3章 審判のスタート


三人はカウンター奥の部屋に入ると、他の仲間が静かに待っていた。


渋谷「あの飛び入りの客、入れたのか?」

冷たい表情で渋谷は聞いた。

横山「ああ...そろそろ皆 限界やろ?」

横山がみんなの表情を見ながら言うと、
錦戸が口元で光る歯を見せながら

錦戸「堪らん、あの香り...」

そう呟いた。

横山「止めろ!」

錦戸が興奮気味に言うと、横山は怒鳴った。

その中で、渋谷は少し顔をしかめ考えていた。

渋谷「なぁ、あの女、何か危ない感じがせんか?」

横山「すばる、お前もか?」

横山もその言葉に賛同する。

しかし錦戸には何のことか分からず、
ただイライラしながら

錦戸「どういう事やねん、ちゃんと説明しろや!」


渋谷「いよいよ俺らに
"審判の日"が来たのかもしれん」


横山「審判の日か...」

二人は静かに考え込む。


錦戸「.....」

大倉「あの日からの、俺らの存在と、行為に...」

仲間の一番奥に座っていた大倉が、
静かに言葉を発した。
そして、自分の言葉に辛そうに俯いた。

丸山「そ、それって、僕たちが消えるって事?」

大倉の言葉に、
丸山は怯えるように震えながら尋ねた。

錦戸「なんで、俺らが消えなあかんねん」

笑いながら、錦戸は余裕をみせた。

村上「どっちにしても、すばるの勘は当たるから、みんな注意せなあかんってことやな」

怯える丸山の背中を撫でながら、村上は言う。

横山「いずれは来ると思ってたけど、
それが本当に今なのか、ただの間違いなのか...」

横山は静かに笑った。

横山「さて、審判に闘いを挑みましょうか?」


横山の言葉に、皆は小さく頷き、
怪しく瞳を光らせ微笑んだ。
/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp