第3章 桃の部屋
「ところで桃、伯耆とはどこまでいった。」
「!?匤!」
実沙緒は匡を諌めようとした。
「いいですよ、姫様。いつものことです。それにやることはもうやりましたし。」
「!!??」
桃に恥じらう様子は無い。
「桃は感情のパターンが少ないんです。恥じらうことは基本無いですよ~。これでも良くなったほうなんですけどね…それにこのお屋敷に住んでいると嫌でもオープンに、しかもエロくなってしまうんですよ~」
(なんとなくわかる気がする…昔は人前でキスなんてされたら殴ってたのに…八大天狗があんなんだからかな…)
実沙緒もこの現象の被害者の一人だった。