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神の巫女
第4章 桃の誕生日
「昔は神の巫女なんて珍しくなかったんです。今は危険なので禁忌ですが…。なので神の巫女について書かれている本は沢山あるんです。神様はこの日の為にそれをまとめたものと、桃様への手紙を準備なさっていました。受け取ってください。」
仁の声には抑揚が無かった。
「はい…ありがとうございます。」
「それでは、さよなら。」
仁は元の世界へ戻っていった。
「…じゃあ読むか。」
少し経ってから匡が言った。
「なんで匡さんが言うんですか。そこは普通僕じゃないですか。」
「別にいいだろ、桃。」
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