第21章 クレープ
~姉サイド~
商店街を歩いていたら、甘くていい匂いがしてきた。
「クレープ屋さんがあるよ?食べようよ!」
和成の手を引いてお店に駆け寄る。
「ったくー姉ちゃん、甘いもの好きだなー」
種類が多くて迷っちゃう。でもやっぱりイチゴのやつ!
一口ほおばると、ふわふわの生クリームと甘酸っぱいイチゴのハーモニー!
「んー美味しい!」
自然と顔が緩んじゃう。
「口元、生クリームついてるぜ?」
「え?どこどこ?」
「ったく、しゃーねーなー」
不意に和成が近づいてきて、口元舐められた…
「へへ、やっぱ甘いなー。どっちも」
まったく…油断も隙も無いんだから…