第9章 幼なじみに惑わされて‥‥‥
むず痒くて、腰が無意識にくねる。
「ほら、おまえのココ、もう感じてる」
大きなごつい手が、太腿からアソコへと指を這わせる。
尖った私のアソコはすぐにはじめちゃんの指に反応する。
「あっ……ぁんんっ……」
「もう濡れてる」
私の両足を抱えたはじめちゃんは、ためらいなく黒いショーツに隠れた秘所にかぶりついた。
「いやぁっ……ああん!」
大きな口が私のアソコを咥えて貪る。
熱い舌で尖ったクリトリスを弄られて、たまらず腰がゆらゆら揺れてしまう。
「やだぁ…は、じめちゃん……ぁあ……」
身体ではじめちゃんの愛撫を受け入れながら、頭で考えた。
ちがう。
これは、ちがう。
私は、及川さんが好きなのに。
だめ……
及川さんがいい……
及川さんじゃなきゃ……
「やめてっ……!」
パンッと弾ける音がした。
急に身体が軽くなる。
手のひらが痺れて、はじめちゃんが眉をきゅっとよせて私を見下ろしている。
私、はじめちゃんの頬を叩いた……
「ごめん、なさい……はじめちゃん」
「謝るなら、最初から叩くな」
「ごめん……でも……」
はじめちゃんが悪い。
いきなり本気で襲われて、どうすればよかったの?
「そんなにあいつがいいのかよ」
「……うん」
「あんな女好きで、誰にでも優しいヤツでもか?」
「うん……前にも言ったけど、好きになっちゃったから」
「じゃあ浮気してるような男でもか?」
はじめちゃんがスマホをポケットから出すと、LINEのメッセージを見せてくれる。
差出人は「花巻」となっている。
『おい、及川、あの2年の彼女と別れたんだって?』
『なんだ、それ。ガセだろ』
『いや、本人が言ってるし。そういえば最近1年で可愛い子が練習見に来てて、仲よさそうだったじゃん。だからそれが次の彼女かと思ってさ』
『しらねぇ』
『なんだ、岩泉なら知ってるかと思ったのに。わかったら教えて。みんなで賭けしてるから』
なにそれ……
「お前、なにも言われてないのか?」
「合宿から帰ってきてから、会ってないし」
はじめちゃんの舌うちが部屋に響く。
「だから、あいつはやめろって言っただろうが」
悲しそうな、悔しそうな顔。
はじめちゃんが、そんな顔する必要はないのに。
確かめなきゃ。
今度こそ、自分で確かめなきゃ。