第1章 及川さんの口でイかされて……
「ねえ、それ、誘ってるの?」
及川さんの長い指が、胸を伝う。
なんでもないことみたいに……
「誘ってなんか、ない……」
「自分から脱いだのに、何言ってるの」
端正な顔でくすりと笑う。
爽やかな顔。
でも、いじわるな顔。
「だ、だって及川さんが……」
脱げって命令したくせに……
いつも爽やかで、人気者。
ちょっとお調子者だったりもするけど、誰からも好かれてる人。
なのに……
いつも私を苛める。
ブラを無理矢理ずり降ろされる。
抵抗するけど、長身の身体にはかなわない。
「っ、やっ…先輩、こんなとこで……」
「なに「先輩」って。彼女なのに名前も呼んでくれないんだ」
手慣れたふうな指に乳首をきゅっとつねられて、声が漏れでちゃう。
「っ、んんっ……」
及川さんの手の感触に、乳首は簡単に尖って反応する。
ワザとぴちゃっ、と音をたてて乳首を吸われた。
「あっ、……ん……」
「可愛い反応」
大きな手でおっぱいを揉みながら、ぷっくり膨れた乳首を甘噛みされると……
「んんっ、ぁ……」
……アソコがじんわり湿る。
「もう感じてるんだ」
「感じてない」
「ホント、君って感じやすいよね」
私のすべてを見透かしてるような顔を睨み返すと、掠めるようにキスされた。
「乳首弄っただけでこんなに感じるなんて、早すぎだよ」
及川さんが胸にかぶりついてきた。
「んっあぁ………」
ちゅぱちゅぱと吸われる。
静かな室内に、及川さんが私の胸を吸う音だけが卑猥に響いて、恥ずかしくて顔が火照ってくる。
「おいか……さん……」
「名前で呼んでって言ったでしょ」
湿った吐息で、びんびんしてる乳首がもっとジンジンしてくる。
「ほら、名前。忘れたの?」
「……」
「彼女の特権、だよ」
「……と、おる」
「よくできました」
下着の中に指が入ってきた。