第2章 仕返し
「これからは…僕の言うことはちゃんと聞くなら……許してあげる」
「っ!ちゃんと……聞き…ますっ…だから…」
「どんなときもだよ?…約束する?約束破ったらまたお仕置きするからね」
甘く溶かされた思考回路はきちんと働かず、今のこの疼きをどうにかすることしか四季には考えられないほどまでになっていた。
「やくそく…します……」
「お利口さん、じゃあ…約束ね。どうする?アイマスクと腕、外してほしい?」
「うん…」
「分かったよ」
そう言って七瀬は四季の拘束を解いてやった。タオル生地とはいえ擦れた手首はうっすらと赤くなっており、アイマスクも四季の涙で濡れていた。急激に明るくなった視界に四季は目を細めた。
「愛してるよ…」
両膝を胸につくほどに持ち上げられ腰が浮く。待ち望んだ熱が蕾にあてがわれ、歓喜に身体がゾワゾワと鳥肌が立つような感覚に襲われた。
「あああぁっ!」