第43章 試合を見る事
岩泉さん、龍先輩がそれぞれ1点ずつ決め、今の戦況は15対21。
「あの〜、すみません」
そんな中、及川さんのファンの氏家さんと平間さんに声をかけられた。
滝ノ上
「ハイ、何でしょう⁉︎」
梢
「なんじゃらほい」
嶋田
「Σ反応が早い」
暦
「梢は返事が悪い」
さっき質問された時、梢が名前を聞き出してたっけ…確か、茶髪の方が氏家愛花さんで、黒髪の方が平間あすかさん…
氏家
「気になってたんですけど、及川君とかが指でやってるやつ、あれって何ですか?」
滝ノ上
「あれはね、セッターが夫々のスパイカーに『次はこの攻撃に入って来いよ』ってサインを出してるんだね」
梢
「スパイカーは、それぞれ出されたサインに従って助走に入ります。セッターは、その中から選んだスパイカーにトスを上げるんス」
氏家
「へぇーっ、じゃあトスが上がらなかった人は空振りですか?」
梢
「その通り!」
滝ノ上
「まあ、必然的に囮になる訳だね」
氏家
「ナルホド〜」