第40章 灰色のジャージ
影山
「…及川さんと岩泉さん─あの4番のレフトの人…あの二人は、小学校のクラブチームから一緒らしいです。阿吽の呼吸?ってやつです」
何故に疑問符。
烏養
「練習試合ん時の2年セッターのレベルが低かったとかじゃないと思うんだよな。青城入ってる訳だし。ただ、あの及川って奴が、“青城”ってチームを熟知して、100%の力を引き出せる─って感じじゃねぇのかな…」
全
「───…」
コーチの言葉に、先輩達の表情が更に厳しくなった。
そこへ、
日向
「大王様かっけえ‼︎早く試合したい‼︎」
翔陽の期待に弾んだ声が聞こえた。
西谷
「おう!サーブ俺狙ってくんねぇかなぁ⁉︎とりてえ‼︎」
日向
「ノヤさんもかっけえ!」
夕先輩と翔陽は、手すりから身を乗り出して目を輝かせてる。
菅原
「……(苦笑」
烏養
「頼もしいな…」
良く言えば有望的、悪く言えば能天気…
でも、やっぱり頼り甲斐を感じる!