第4章 レシーブ練習
〜日向 side〜
暦に教えて貰いながら、おれは影山と練習を再開した。
暦
「日向君、前!」
日向
「ぐおっ(ズベーーッ」
ま、また取れなかった…
おれが、顔を上げると、鳴宮のコワい顔と目が合う。
暦
「何度スライディングすれば気が済むの?腕前に出せば良いって訳じゃないからね?基本は土台!腰!」
日向
「うう…」
鳴宮って、影山以上に厳しいし恐い…べ、別にビビってる訳じゃねえけどっ!
暦
「ポイントは腕の面!入射角と反射角の法則を考えて、ボールを返したい方に面を向けてレシーブ!」
でも、説明はわかり易いし…
暦
「日向君、今のナイス!」
上手く返したら、笑顔で“ナイス”って言ってくれる…それが、なんか凄く嬉しい。
日向
「よっし!」
たくさんレシーブして、鳴宮にたくさん“ナイス”って言ってもらうぞ!