第37章 水色のジャージ
〜暦 side〜
体育館東B入口前
「凄かったなァ、烏野。特に、あの小さい10番にはビビった!」
「あー、だよなー!」
「速攻スゲェ決まってたもんな」
おお、翔陽が他校選手の噂に上がってる。
まあ私も、未だにあの速攻には見惚れちゃうし。
菅原先輩は微笑み、龍先輩と夕先輩はニヤニヤしながら翔陽を見た。
で、当の本人は…
影山/暦
「………」
日向
「(ヒクヒク」
よっぽど嬉しいのか、表情筋ゆるっゆる。
耳まで赤くなってるし…
影山/暦
「……」
日向
「Σ(ハッ!」
飛雄と私が見てるのに気づき、翔陽は慌てだした。